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行政書士試験の勉強はどのようにすればよいですか?
行政書士試験の勉強は、教育機関(通学、通信)を使うか、独学か、2つの方法があります。
教育機関を使う場合は、通学の講座を受講するか、通信の講座を受講するか、いずれかだと思います。
通学は、時間が拘束される上に受講料が高いので、最近はあまり人気がありません。通学しないと合格できないというほどの試験ではないことも理由です。
一方、通信については人気が高まっています。通信といっても学校なので、優良な教材が手に入るという通学同様のよい部分をそのままに、時間は自由、受講料も手頃という、通信のメリットがウケているようです。
独学でも合格できる人が少しだけいます。実は私の周りには一人もいないのですが、勉強を始める前にインターネットで調べたときには何件か口コミを見つけました。世の中には皆無ではありません。
でも、行政書士仲間同士で話をすると、独学で挑戦してだめだったから学校に行った(もしくは通信講座を受講した)という人がたくさんいました。
私もそうでした。独学ではまったくどうしようもなくて、通信講座で勉強しました。そのため、私のおすすめと言われると、通信講座になります。
受験される方の立場にもよると思うのですが、わたしの場合は会社員でした。
仕事をしながらの勉強は、かなりきつかったです。でも、通信なら勉強時間が固定されないので、自分なりのルールで勉強を進めることができました。
通学講座も少しだけ検討してみましたが、通うことが続けられないだろうと思い、断念しました。
独学は、私には無理でした。独学で合格を目指すのは、ずいぶんな遠回りになるような気がします。
>>独学で失敗した私が合格した通信講座
行政書士になるにはどうすればよいですか?
行政書士になるには、行政書士試験に合格することが必要です。行政書士の受験資格は特にないので、誰でも受けられ、試験に受かれば誰でも行政書士になることができます。
これは、実はとても重要なことです。
資格の中には、社労士のように試験自体の受験資格が学歴や実務経験などで制限されていたり、宅建のように試験に受かっても実務経験などの条件が揃わないと宅建主任者として働けなかったりするものがあります。その点、行政書士はシンプルです。
行政書士として働くには、自分で行政書士事務所を開業する、法律事務所・行政書士事務所に就職する、2つのパターンがあります。
多くの人は独立開業を目指しますが、社会人経験のない人や仕事の仕方のわからない人は、いったん就職して、ある程度、力をつけてから開業するという人もいます。
就職するメリットは、仕事を教わることができる、収入が安定する、大きな案件が扱える、この3つが考えられます。特に独立開業にこだわらない人は、就職でもかまわないでしょうね。
もちろん、求人情報を見る限り、需要はたくさんあります。ただし、大きく稼ぐ可能性は低いかもしれません。どこかのタイミングで、「独立したらもっと稼げるかも」という瞬間が訪れるのではないでしょうか。そのときは、独立という選択肢が生まれますね。
細かいメリット・デメリットはいろいろあるでしょうが、私の場合は自立して仕事をしていくということが目的で資格を取得しましたから、はじめから独立開業を視野に入れていました。
普通に考えれば、収入が安定しない、営業ができない、仕事の仕方がわからないなど、不安なことも多くありますが、それでもやはり開業は魅力的です。
社交性があったり、お酒が飲めたり、夜出かけることができたり、連絡がまめだったり、そういう人は独立していくのに強いかもしれませんね。
行政書士と他の国家資格の違いは何ですか?
行政書士と他の国家資格の違いは、いろんな切り口で説明することができます。
まずは、系統分けです。
だいたい大きく2つに分けられます。会計系と法律系です。
会計系の資格には、公認会計士、税理士、ファイナンシャルプランナー(FP)があります。お金に関する仕事ですね。
行政書士は、もう一方の法律系の資格に入ります。行政書士のほかには、弁護士、司法書士、弁理士、社労士、宅建主任者などがあります。
次に、役所に書類を提出するという業務内容からの切り口です。
上記の例では、税理士、司法書士、弁理士、社労士も、行政書士と同じように書類を作成します。
税理士→税務関係
司法書士→登記関係
弁理士→特許関係
社労士→社会保険、年金関係
行政書士→それ以外の全て
このように、資格によって行える業務が決まっています。行政書士は、「行政書士にしか扱えない」という独占業務はありませんが、業務の範囲はもっとも広くなっています。その分、チャンスも無限大です。
参考までに、試験の難易度についてもご紹介しておきましょう。難易度はあくまでも一般論です。
また、難易度と年収は必ずしも関連性があるわけではないようです。やはり、経営センスがものをいうわけですね。
超難関→弁護士(司法試験)、司法書士、公認会計士
難関→税理士、弁理士
やや難関→社労士
やや容易→行政書士
容易→宅建、ファイナンシャルプランナー(FP)
数ある国家資格の中における行政書士の位置づけとしては、「取得が比較的容易で、高年収の見込みも低くない。」そういった感じでしょうか。
もちろん、国家資格はどれも取得が大変です。あくまでも比較論ですので、誤解のないようにお願いします。
行政書士は、法律系の資格の入門編とも言われていて、さらに上の資格をとる通過点と考える人も多いようです。
行政書士になるには
国家資格である行政書士。なるのは簡単ではありません。
行政書士になるための条件は下のように、いくつかあります。まずは年1回の試験に合格する①か、②以下の「いずれかに該当する者は、行政書士となる資格を有する。」というのが条件です。しかし、実は最も手っ取り早いのが①の資格試験です。
- 行政書士試験に合格した者
- 弁護士となる資格を有する者
- 弁理士となる資格を有する者
- 公認会計士となる資格を有する者
- 税理士となる資格を有する者
- 国又は地方公共団体の公務員として行政事務を担当した者(長期の実務経験が必要になります)
多くの人にとって目標となるのが行政書士試験ということになりますね。行政書士には受験資格というものがありません。年齢・学歴・国籍に関係なく、誰でも受験することができます。つまり、誰にでも開かれている職業とも言えます。そうわかった途端、やる気が湧いてきましたね。